家にできている蜂の巣が作り始めなのか?作りかけなのか?
これらの違いは蜂の巣をつくっているのが女王蜂なのか、働き蜂なのかで大きく異なります。
では、その違いはどういった違いなのか、見分け方などについてご紹介していきます。
作り始めなのか、作りかけなのかを見分けられるようになると自分たちでも駆除ができるのかの判断材料にもなりますので是非参考にしていただけれぱと思います。
目次
このハチの巣作りはじめ?作りかけ?見分け方
蜂の巣の作り始めは一見すると「作りかけ」の巣と見分けがつきにくいとされています。
しかし、作り始めなのか?作りかけなのか?ほんの少しの差かもしれませんが、危険度には雲泥の差があります。
パッと見だけで自分たちで駆除しようと安易に考えるのではなく、今一度蜂の巣をよく観察してみるようにしましょう。
ここでは、家にできている蜂の巣が作り始めなのか?作りかけなのか?見分けるポイントをご紹介していきます。
作りはじめのハチの巣の特徴
作り始めの蜂の巣は【女王蜂一匹で巣を作っていること】が大きな特徴です。
冬眠から目覚めた女王蜂は、冬眠で体力の回復がままならないうちから生まれてくる仲間のためにせっせと巣を作り始めます。
この頃の女王蜂は巣作りや蜂の子のお世話に時間を割いているので、人に興味もなく襲う様子もありません。
巣には女王蜂しか出入りしておらず、少し大きめの蜂が一匹だけ出入りしているところを見かけたら、女王蜂が巣を作り始めている状態だと判断することができます。
また、時期としては、3月~5月頃を目安に女王蜂は巣作りを始めていくとされていますので、時期も作り始めかどうかを判断する材料となるでしょう。
作りかけのハチの巣の特徴
作りかけの蜂の巣とは、【働き蜂が孵化して女王蜂の代わりに巣を作っていること】を指します。
働き蜂が孵化し、活動が活発になるのは5月の終わり、もしくは6月頃からだとされています。
この頃になると、女王蜂がメインで巣を作るのではなく、働き蜂がメインとなって巣作りや仲間のお世話をしていきます。
巣を見てみると、拳程度の大きさの巣に蜂が数匹くっついている様子をみることができます。
作りかけの蜂の巣は、女王蜂一匹で作る蜂の巣に比べて急激に成長していきます。
昨日はこぶし程度の大きさのだったのに、いつの間にかハンドボールの大きさにまで成長している!ということもあります。
この頃に作られる蜂の巣は、特に注意する必要があります。
ワンポイント
- 作り始めの巣:女王蜂が一匹で巣作りをしている
- 作りかけの巣:働き蜂が数匹で巣作りをしている
作りはじめのハチの巣は放置しない!危険なワケ
「作り始めだし、まだ様子見て放置していてもいいよね」と、そのままにしておくのはあまりおすすめしません。
女王蜂が作り始めている頃は、1ヶ月で5センチ程度しか成長しませんが、働き蜂が増えてくると1ヶ月で10センチ以上も急激に成長していきます。
10センチ以上にもなってしまうと、働き蜂も活発になることから、自分たちで駆除することが格段に難しくなってしまいます。
また、10センチ以上に成長してしまうと、業者に依頼する場合に通常の料金よりも負担が大きくなってしまうことがあります。
安全のためにも、また費用面の点からも蜂の巣を見つけたら早急に対処するようにしましょう。
作りはじめのハチの巣は自分たちで駆除できる?
作り始めの蜂の巣であれば、自分たちでも駆除を行うことができます。
ただし、下記のポイントには注意するようにしましょう。
- 手が届くところに蜂の巣ができていること
- 防護服やスプレーなど必要なものをしっかり用意すること
- 蜂が大人しくなる夜間に行うこと
これらの点をおさえ、自分たちで駆除するようにしてください。
自分たちで駆除する方法については、下記の記事を参考にしてください。
【関連記事】自分で蜂の巣は駆除できる?安全にできる駆除方法と注意点
自分たちで駆除が難しいときは業者に依頼しよう
- 「はしごじゃないと蜂の巣まで届かない…」
- 「蜂の巣は小さいけど刺されるのが怖い」
このように、自分たちで蜂の巣の駆除が困難な場合は一度専門業者に相談することをおすすめします。
業者に相談することで大きさによっては、追加料金がかかることなく通常よりも安く駆除してもらうことができる可能性があります。
また、業者に依頼すると自分たちでは届かない蜂の巣をしっかり駆除してもらうことができるだけでなく、巣作り防止対策も行ってもらえるところもあります。
自分たちだけで無理に駆除を行うのではなく、一度業者に相談してみると解決の糸口が見つかるかもしれません。
業者に相談するのが不安な方は、是非こちらの記事を参考にしたうえで、お問い合わせするとよいでしょう。
【関連記事】蜂の巣を駆除を依頼する業者の選び方
作りかけでも自分たちで駆除できる?
作りかけの蜂の巣は自分たちで駆除するのは避けるようにしましょう。
先ほど解説したように、作りかけの蜂の巣は既に働き蜂が孵化しており、だんだんと活動的になっています。
特に働き蜂が活発化する6月~10月頃は攻撃性も高くなり、巣に近づくだけで刺されてしまう危険性があります。
蜂の巣の駆除になれている方であれば、自分たちで駆除することも可能ですが、作り始めの蜂の巣よりも危険性が高いことを十分に知っておきましょう。
作りはじめのハチの巣を駆除したら巣作り防止対策を!
作り始めの蜂の巣を無事に駆除しても、蜂の種類によっては新たに巣を作り始める可能性があります。
また、作りかけの蜂の巣を駆除したとしても、大元である女王蜂を駆除しなければ本当に「駆除した」とはいえません。
そのため、蜂の巣を駆除したあとも新たに蜂の巣を作られないため、また他の蜂に巣作りされないようにするために新たな巣が作られないような対策を行うようにしましょう。
巣作りの防止方法は様々なものがあります。
- 巣作り防止スプレーを散布する
- ダミー蜂の巣を吊るす
- 木酢液を塗る
といった方法があります。
これらの方法はどれも効果的でありますが、肝心なのは「巣が作られやすい場所に行う」ことです。
一度その場に蜂の巣を作られたということは、蜂にとってそこは蜂の巣を作るのにうってつけの場所であるということです。
蜂に好まれる場所を放置してしまえば毎年のように作られる可能性があります。
できればこうした場所にはしっかりと巣作り防止対策を行うことをおすすめします。
巣作り防止対策に関することは、是非下記の記事をご覧ください。
【関連記事】DIY手作りペットボトルで蜂を駆除する方法
【関連記事】蜂の巣を作らせない!効果的な予防・対策まとめ
【関連記事】蜂を駆除するスプレーを選ぶ5つのポイント
【関連記事】蜂の巣駆除の専門家が解説!蜂の巣予防にダミーが効果的って本当?
まとめ
今回は、蜂の巣が作り始めについて解説していきました。
蜂の巣を観察してみて、下記のような状態かどうかを確認するようにしましょう。
- 女王蜂一匹だけで巣を作っている→作り始めの巣
- 働き蜂数匹で巣を作っている→作りかけの巣
作り始めの蜂の巣であれば、自分たちで駆除を行うことも可能ですが、作りかけの蜂の巣は場合によっては自分たちで駆除することが困難になっていきます。
蜂の巣の作りかけを放置していると1ヶ月程度で10センチ~20センチ以上へと成長していきます。
作り始めでも作りかけでも、なるべく早急に蜂の巣を駆除することをおすすめします。
蜂の巣に関してお困りのことがございましたら、ハチ駆除センターまでお気軽にご相談ください。