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ハチの巣駆除後の「戻り蜂」に注意!

ハチの巣を駆除したあと、本来あるはずの巣へと帰ってくるハチがうろうろしていることがあります。

こうした、ハチの巣を駆除した後にいる蜂は「戻り蜂」と呼ばれ、通常時に比べると警戒心が強く、最悪の場合刺されることもあります。

放置していればやがて寿命を迎えて死んでしまうものですが、放置していることで刺される危険性や新たに巣が作られる可能性もあるため、簡単に放置することは避けた方がいいでしょう。

今回は、放置すると厄介な戻り蜂対策について解説していきます。

適切にハチの巣を駆除するためにも、是非参考にしていただければと思います。

ハチの巣を駆除した後の「戻り蜂」に注意!

「ハチの巣を駆除したはずなのに、巣があった場所にハチが集まっている…」という光景を見たことがある方もいるのではないでしょうか?

帰るはずの巣がないことで凶暴性が増している戻り蜂は、そのまま放置していると刺される危険性があります。

女王蜂がまだ生きていたり、巣作りが行われようとしている時期であれば同じ場所に巣を作ることもあります。

そのため、戻り蜂に会わないようにするためにはハチの巣を駆除した後、適切な防止策を行わなければなりません。

ハチの巣を駆除した後の「戻り蜂」とは?

そもそも「戻り蜂」とは、駆除のときに巣から離れ、巣へと戻ってくるハチのことを指します。

駆除した時の状態によって異なりますが、数匹の戻り蜂の時もあれば、数十匹もの戻り蜂が家の周りをブンブン飛び回っていることもあります。

戻り蜂は、本来帰るところに巣がないことから、怒ってより凶暴性が増している場合があり、むやみにハチを駆除しないようにした方がいいでしょう。

戻り蜂がくる原因やその理由について

ハチが巣があった場所へ必ず戻ってくるのは、ハチの本能である「帰巣本能」からなります。

戻り蜂が集まる原因は下記のようなケースが考えられます。

  • 駆除しきれないハチがいた
  • 日中に駆除作業を行った
  • 引越し中のハチの巣だった

 

日中は、多くの働き蜂が外出して餌や巣の材料をせっせと運んで行き来していることが多く、巣の中には女王蜂や蜂の子、数匹の働き蜂しか残っていないことがあります。

そのため、日中のハチの巣の駆除は、蜂を一掃することができないので駆除する時間帯にはあまり適していないとされています。

また、日中はハチの種類によりますが引っ越し作業を行う時間帯でもあります。

引越作業後のハチの巣を駆除してしまうと、引っ越し途中のハチがその場所へと移ってくることがあるため、戻り蜂としてその場を飛び回ることもあります。

こうした点から自分たちで駆除作業を行うのであれば、日中の駆除作業は避けた方がいいでしょう。

戻り蜂の寿命について

戻り蜂は、本来帰るべき巣がないので、休む場所もなければ蓄えていた餌も食べることができません。

そのため、数日から多くて2週間程度で死んでしまうことが多いです。

働き蜂のみであれば放置していておいてもいいのですが、戻り蜂のなかに比較的大きな蜂「女王蜂」がいると再び同じ場所に巣を作る可能性があります。

巣の作りはじめである4月~5月にかけては、まだ女王蜂が巣の外で休んでいることが多いので、この時期に駆除すると女王蜂がまだ戻り蜂として残っている可能性があります。

但し、6月を過ぎれば女王蜂も巣の中で幼虫のお世話などをしてとどまっているので、女王蜂が残っている心配はしなくてもよいでしょう。

ハチの巣を駆除した後の「戻り蜂」を防ぐには?

戻り蜂は寿命を迎えて死んでしまうため、放置してもよい場合もありますが、やはり寿命を迎えるまでは刺される危険性があることを忘れてはなりません。

戻り蜂を防ぐにはいくつかの方法がありますが、ここでは自分たちでもできる方法についてご紹介していきます。

夜間に駆除作業を行う

蜂は早朝に目覚め、活動を開始し、夕方から徐々に巣へと帰り21時頃には巣で完全に休んでいます。

そのため、21時以降に駆除作業を行うと、巣に戻っている働き蜂もろとも駆除作業を行うことができます。

巣で休んでいる時間帯は、蜂も大人しいのですが、駆除作業を行うと危険を察知するため、休んでいたハチが攻撃しようとどんどん襲ってきます。

あまりにも巣が大きいときや、活動最盛期である夏・秋の時期は自分たちで駆除することは避けた方がいいでしょう。

【関連記事】「自分で蜂の巣は駆除できる?安全にできる駆除方法と注意点」

巣があった場所に殺虫スプレーや巣作り防止対策を行う

駆除作業を行ったままにするのではなく、蜂を寄せ付けない忌避成分のあるスプレーや木酢液を塗布するようにしておくと戻り蜂が寄り付かなくなります。

但し、蜂に効果のある市販の殺虫スプレーは、一般の方でも安心して使えるように業者が使用する殺虫スプレーに比べて薬剤成分が抑えられて配合していることが多く、雨などに濡れてしまうと効果がより半減してしまうことがあります。

蜂専用の殺虫スプレーを使用する場合は、定期的に散布し、蜂が寄り付かない環境に整えるようにしましょう。

【関連記事】「蜂を駆除するスプレーを選ぶ5つのポイント」

駆除作業をおこなったハチの巣と蜂は袋にまとめる

駆除作業を行ったハチの巣やハチはそのまま放置せず、袋にまとめて処分するようにしましょう。

駆除を行った後のハチの巣は、戻り蜂がいたときにまた駆除した巣を寝床に住み着くことがあります。

また、駆除した巣へハチがいなくなっていたとしても他のハチの巣の材料として利用されることもあり、更に蜂を呼び寄せてしまう危険性があります。

更に駆除したハチは、他の害虫のエサにされたりすることもあるので放置せず、袋に入れて燃えるゴミとして処分するようにしましょう。

ハチの毒針は死んでから1日後も動いているので、袋にまとめる場合は素手で行うのではなく、刺されないように軍手を二重にするなどの対策行ったうえで安全に処分してくださいね。

ハチの巣を駆除した後の「戻り蜂」を見つけたときの注意点

ハチの巣を駆除した場所に数匹のハチが飛び回っていることを見つけたら、なるべく放置せず駆除作業を行うようにしましょう。

但し、駆除作業を行う際は【むやみに近づかない】ようにしましょう。

巣がなくなったハチは、気性が荒くなり、むやみに近づくと刺される危険性があります。

駆除を行うのであれば、ハチから3m程度離れ、殺虫スプレーを30秒ほど吹きかけ、完全にハチが停止するまで行と効果的に駆除を行うことができます。

戻り蜂は完全には駆除することが難しいので、戻り蜂を駆除したあとは巣作り防止対策を行うようにすると、女王蜂がいたとしても巣作りを防止することができます。

【関連記事】「蜂の巣を作らせない!効果的な予防・対策まとめ」

あまりにも戻り蜂の数が多かったり、新たに巣が作られて困ったときはハチ駆除を専門としている業者に依頼するようにしましょう。

ハチ駆除専門業者であれば、戻り蜂だけでなく、業者によっては巣作り防止対策を行ってもらうこともできます。

どういった業者を選べばいいのか分からない方は、是非こちらの記事を参考にしていただければと思います。

 

まとめ

今回は、ハチの巣を駆除した後の戻り蜂対策についてご紹介していきました。

ハチの巣を駆除して安心…と思いきや、巣があった場所に蜂が集まっていると少し焦ってしまうものです。

しかし、戻り蜂は生きていくための巣がないので、そのまま放置しているとやがて寿命を迎えて死んでしまうことが多いです。

但し、女王蜂が戻り蜂としていると、新たに同じ場所へ巣が作られる可能性があるだけでなく、戻り蜂としてうろうろしているうちは刺される恐れがあります。

少しでも刺されないためにも戻り蜂を防ぎ、巣作り防止対策を行うことでしっかりとハチの巣を駆除することができます。

それでも戻り蜂を駆除することが難しいときは業者に依頼すると、スッキリと駆除してもらうことができます。

【ハチ駆除センター】でもこうした戻り蜂に関する相談を承っておりますので、お気軽にご相談ください。