蜂を駆除するスプレーは市販でも多く販売されていますが、スプレーが当てにくい場所に蜂の巣があるとスプレーの効果がなかなか発揮できないこともあります。
そのため、確実に蜂を捕獲してからスプレーをしっかり使うことができれば、より効果的に駆除することができる可能性があります。
そこで今回は、蜂を駆除する際に活躍できる「罠」を身近な物で作成する方法をご紹介していきます。
是非、身近なもので確実に駆除をしたい方は参考にしてみてください。
ペットボトルで蜂を駆除できるワケ
ペットボトル内部に蜂が好む「誘引剤」を入れておくことで蜂がペットボトル内部に侵入します。
すると、蜂は一度ペットボトルに侵入すると、脱出するために飛ぶスペースを確保することが難しくなります。
やがて蜂はペットボトルから脱出することが不可能になり、飛ぶことができず最終的には溺死してしまいます。
このように蜂を確実に駆除することができるペットボトルトラップは安全に蜂を駆除することができる効果的な方法の一つであるといえます。
蜂を駆除できるペットボトルトラップの作り方
では、そんなペットボトルで蜂を駆除する具体的な方法をご紹介していきます。
準備するもの
- 空のペットボトル(500㎖~2ℓ)
- 紐や針金
- カッターナイフやはさみ
- マジックペン
- 定規
- 計量カップ
- 割りばしなど液体を混ぜるもの
一度に沢山の蜂を確保したいときは2ℓのペットボトルを、複数の場所に仕掛けたいときは500㎖のペットボトルを用意するようにしましょう。
ペットボトルは蜂の足が引っ掛かりにくい凹凸のないものを選びましょう。
強い匂いのする液体を使用しますので、手が汚れたくない方は手袋も用意しておくと安心です。
誘引剤の作り方
- 酒(焼酎・日本酒・料理酒・ワインなど)
- 酢(ミツバチを寄せ付けたくないときに)
- 砂糖
- 界面活性剤
誘引剤は入口部分に近いところまで入れてしまうと蜂が逃げてしまう可能性があるので、用意したペットボトルの四分の一程度の液体を作るようにしましょう。
基本的な割合は、酒3:砂糖1:酢1で作るようにします。
界面活性剤を数滴入れると蜂が呼吸しにくくなりますので、用意ができる方は入れるようにしましょう。
蜂が好むブドウの皮やブドウ果汁の入ったジュースを少量入れると蜂がより引き寄せられやすくなるだけでなく、発酵する匂いにひきつられて蜂がトラップに引っ掛かりやすくなります。
ブドウの皮やブドウ果汁入りのジュースを用意できる方は入れてみましょう。
ただし、誘引剤は蜂によって好みが異なります。
蜂がなかなか引っ掛からないときはブレンドするものを調整していくと効果が得られやすくなります。
ペットボトルトラップの作り方
では、ペットボトルトラップの作り方をご紹介していきます。
- ペットボトル上部に「H」の切り込みを入れる
- 切り込み部分の上部を外側に、下部を内側に折り曲げる
- ペットボトルのキャップ下に紐を括りつける
- ボトルに「蜂トラップ」と記入する
- 誘引剤を入れる
- 2mほどの高さに吊り下げる
誘引剤は作業中にこぼさないようにするために最後の方で入れるようにしましょう。
カッターやハサミなどを使用しますので、手を切らないように気を付けてください。
作るのが難しいときは?
ペットボトルで蜂トラップを作るのが難しいときは、市販でも蜂トラップが販売されています。
市販の蜂トラップは、誘引剤やトラップの容器など吊るすだけですぐに使えるものが販売されており、効果が約1カ月前後続くものが多くあります。
蜂の種類によって効果が得られるものが違いますので、是非店頭やネットで販売されているものをチェックしてみてください。
蜂を駆除するペットボトルトラップを設置する効果的な方法
蜂を駆除するペットボトルを作ることができたら、より効果の出やすい方法で設置するようにしましょう。
ここでは、効果的な設置方法をご紹介していきますので参考にしてみてください。
効果的な設置する時期
女王蜂は冬眠から目覚めて活動をし始める3月~6月にかけて設置するようにしましょう。
蜂の巣は女王蜂を捕まえることで、それ以上蜂の巣を大きくしたり、蜂を増やすことができなくなります。
そのため、春先から初夏にかけてペットボトルトラップを設置すると女王蜂を駆除することができます。
効果的な設置する場所
蜂の巣が作られやすい場所(軒下・小屋の屋根など)や庭先の木に吊るすと効果的に蜂を駆除することができます。
小さな子どもや人の手が届くような場所は蜂に刺される危険があるだけでなく、誘引剤がかかったり、誤飲してしまう恐れがあるため人の手が届かない場所に設置するようにしましょう。
効果的な設置時間
蜂が活動する昼間は攻撃的になっていることが多いので大変危険です。
蜂が寝静まる夜間〜早朝の時間にトラップを仕掛けるようにしましょう。
蜂を駆除できるペットボトルトラップを使うときの注意点
効果的に蜂を駆除することができるペットボトルトラップですがいくつか注意点があります。
ペットボトルトラップは素手で触らない
ペットボトルトラップに誘引された蜂は溺死しているものもあればまだ生きている個体も多く入っていることがあります。
まだ生きている蜂は急に暴れたり刺してくる可能性があるので防護服を着たり、手袋をしてペットボトルトラップを触るようにしましょう。
蜂を駆除する際に必要な道具についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
【関連記事】『自分で蜂の巣は駆除できる?安全にできる駆除方法と注意点』
ペットボトルは定期的に交換する
ペットボトルトラップに溜まった死骸を放置していると新しい蜂が寄ってこなくなります。
また、誘引剤の効果は2週間程度とされているので定期的に交換しなければ効能が切れてきます。
定期的に交換することで駆除効果を維持することができますので、2週間に1回は交換するようにしましょう。
ペットボトルトラップから蜂の死骸を取り出すときは、針が手に刺さらないよう必ず手袋をして交換するように注意してください。
攻撃的な時期には設置しない
蜂は6月~11月にかけて働き蜂が増え、より活動的になります。
この時期にペットボトルトラップを設置すると、大量の蜂が誘引剤につられてやってくる恐れがあり、家の周りに多くの蜂が飛び回る危険性があります。
ペットボトルトラップを設置した後でも、6月に入る前には撤去するようにしましょう。
あくまでもペットボトルトラップは女王蜂を駆除するためのものですので、働き蜂が増える時期には適していません。
設置する時期を間違えないようにより効果的な設置方法で利用するようにしましょう。
ペットボトルトラップで回収した蜂を駆除する方法や蜂の巣が作られ始めているときは是非こちらの記事を参考にしてみてください。
【関連記事】『自分で蜂の巣は駆除できる?安全にできる駆除方法と注意点』
ペットボトルトラップでの蜂の駆除が難しいときは専門業者に依頼しよう
今回は、ペットボトルを使用して蜂を駆除する方法をご紹介していきました。
蜂の巣を作らせないようにするには、まず女王蜂を駆除する必要があります。
本格的に活動を開始する前に身近にあるもので蜂の巣を作らせない予防策をとってみてもよいかもしれません。
もし、ペットボトルトラップを作ったとしても蜂の巣が作られていて駆除することが難しいようであれば迷わず専門業者に相談するようにしましょう。
『ハチ駆除センター』でも蜂の巣駆除やお困りごとを承っておりますので、お気軽にご相談ください。