蜂の巣を駆除するときに使用する防護服は、市販で購入するか、レンタルをすることで使用することができます。
では、どういった基準で選べばいいのか、選ぶときのポイントをご紹介していきます。
自分たちで駆除する際に注意することもご紹介していきますので、是非参考にしていただければと思います。
目次
蜂の巣を駆除するときは自作の防護服でも大丈夫?
蜂の巣を駆除するときは自作の防護服でも駆除することは可能ですが、完全な防護服ではないので防護性には欠けるものだということを知っておいた方がいいでしょう。
基本的に蜂の巣を駆除する際の防護服は、レンタルをするか購入したものを使用することをおすすめします。
用意するものは下記の通りです。
準備するもの
- 分厚い長靴(作業用のもの)
- 厚めの作業着(ジャンバーや厚めの服であればいい)
- フード付きの雨合羽(レインコート)
- 分厚い帽子(つばがあるものでもOK)
- マスク(不織布マスクもしくは防塵マスク)
- 革の手袋や厚手の軍手(2枚)
- 厚めのタオルや手ぬぐい
- 服を縛るためのひも
- ガムテープ
着用方法
- 厚めの作業着からレインコートを着用する
- レインコートの腹部部分をハチが侵入しないよう紐できつくしばる
- 分厚い帽子をかぶり、レインコートのフードをかぶる
- 顔・首部分をてぬぐいやタオルで覆う
- 殺虫剤を吸い込まないようマスクをする
- 軍手を二枚重ねにしてはめ、レインコートの裾をそれぞれ隙間がないようぐるぐる巻きにする
これらの方法を行ったうえで駆除作業を行うようにしてください。
自分たちで駆除する際のポイントについては、こちらの記事をご覧ください。
【関連記事】「自分で蜂の巣は駆除できる?安全にできる駆除方法と注意点」
【関連記事】「蜂を駆除するスプレーを選ぶ5つのポイント」
蜂の巣を駆除するときの防護服を選ぶ5つのポイント
では、蜂の巣駆除に使う防護服はどういったものを選ぶべきか5つのポイントをご紹介していきます。
蜂の巣駆除用になっているか
「蜂の巣 防護服」と検索すると様々な防護服が出ていきますが、防護服には蜂の巣駆除用のものと「養蜂用」と呼ばれるものがあります。
養蜂用とは、ミツバチから蜜を採るときに使う防護服に用いられ、蜂の巣駆除用としての機能は満たしていません。
そのため、アシナガバチやスズメバチといった毒性の強い蜂の巣を駆除するには脆く、刺される危険性が高まります。
蜂の巣駆除用は、駆除するための条件を満たした防護服なので、必ず「蜂の巣駆除用」のものを選ぶようにしましょう。
ヘルメットなどの付属品もついているか
蜂の巣を駆除する際には、必ず、手袋、防護用ヘルメット、防護服など、駆除に必要なものがいくつかあります。
一つひとつ揃えようとすると、費用がどんどん膨らむので、蜂の巣を駆除するだけで費用負担が大きくなってしまいます。
また、一つひとつ揃えようとすると「何が必要なのかが分からない」ということがあるので防護服を含め、ワンセットになっているものを選ぶようにすると失敗しにくいです。
密閉性があるか
防護服によっては通気性のよいものもありますが、少しでも隙間ができるようなものは蜂が侵入してくる可能性が高いです。
夏場は密閉性があるものを避けたくなりますが、安全のためにも密閉性の高いものを選ぶようにしましょう。
表面がつるつるの素材になっているか
防護服を着て作業をしていると、蜂が襲い掛かってくることがあります。
少しでも蜂の足が引っ掛かるような素材だと蜂に刺される危険性あるので、蜂の脚が引っ掛からないつるつるの素材のものを選ぶようにしましょう。
安すぎないか
「蜂の巣駆除 防護服」と検索すると一万円切っているものもあれば、10万円以上値が張るものもあります。
蜂の巣駆除用としての基準を満たしているものの多くは、50,000円前後のものが多いとされています。
あまりにも安すぎるものだと、生地が破けやすいものであったり、欲しい付属品がついていないこともあります。
5万円となるとお財布的にも痛い出費となりますが、防護服を購入するのであれば是非検討してみてください。
蜂の巣駆除の防護服が高い…安く済ませるポイント
先ほどご紹介したように、蜂の巣駆除用としての防護服は少しお高いものであることがご理解いただけたかと思います。
「正直高いので、もう少し安く済ませたい…」そんな方におすすめなのが防護服をレンタルするという方法です。
では、どういった方法があるのかご紹介していきます。
防護服のレンタルを利用する
「蜂の巣駆除 防護服 レンタル」と検索すると、蜂の巣駆除用の防護服をレンタルしている販売店情報を探すことができます。
レンタルする日数にもよりますが、1日当たり7,000円~8,000円程度の利用料金がかかるとされています。
値段も安く済ませられるだけでなく、プロが使用しているものと同様のものも借りることができるので、比較的安全に駆除することが可能ではないかと思います。
自治体で借りられるところもある
自治体のHPを見てみると、蜂の巣駆除用の防護服を貸し出しているところもあります。
自治体によっては、無料で貸し出しているところも多く、購入するよりもはるかに安く済ませることができます。
但し、その地域に居住している者、予約制といった条件がありますのでそれぞれの自治体に問い合わせてみてください。
防護服を着て蜂の巣を駆除するときの注意点
防護服を着ていても100%安全に蜂の巣を駆除できるわけではありません。
例えば、
- 大きな音を出してむやみに蜂が攻撃的にならないよう静かに近づく
- 強い光に攻撃的になるので懐中電灯を直接照らさないようにする
といった注意点があります。
しかし、他にも駆除を行う上で知っておくべき注意点をご紹介していきますので、自分たちで駆除する前に是非ご覧ください。
防護服を着ていても刺される危険がある
防護服を着ていたとしても「絶対に刺されない」という保障はありません。
例えば、防護服の隙間に入ってきても気づかないうちに刺されてしまったり、防護服に穴が開いて針が刺さってしまうといったリスクがあります。
刺される危険性があることを十分理解したうえで蜂の巣駆除を行うようにしましょう。
湿度・温度が高い雨季や真夏の駆除は熱中症リスクがある
防護服は、密閉性が高く風通しの悪い作業着です。
そのため、湿度の高いときや気温が高い時期に蜂の巣を駆除するのは熱中症のリスクがあります。
暑い環境下での作業に慣れていない方や急な体温上昇が苦手な方は蜂の巣駆除作業を行うのを避けるようにしましょう。
対策としては、こまめに休憩を行う、もしくはより短時間で駆除作業を済ませるようにすることをおすすめします。
蜂に刺される危険性もありますが、熱中症の危険性があることもしっかり知っておくようにしましょう。
夏~秋にかけての駆除は防護服を着ても大変危険!
夏場の蜂の巣駆除作業は、熱中症のリスクがあることを解説しましたが他にも理由があります。
夏~秋にかけては、蜂が最盛期を迎え、より攻撃的かつ警戒心が強まる時期だとされています。
そのため、少しでも蜂の巣に近づこうとすると襲ってくる危険性があり、大変危険です。
蜂の巣を駆除するのであれば、蜂の巣ができはじめた春先、もしくは冬眠で活動低下している冬の時期に駆除を行うようにしましょう。
【関連記事】「ハチの巣の作りはじめと作りかけは何が違う?」
-まとめ-防護服を着ても蜂の巣を駆除することが難しいときは業者に依頼しよう!
今回は、蜂の巣を駆除するときに使う防護服について解説していきました。
蜂の巣駆除に必要な防護服や道具を揃えることができれば、自分たちでも駆除を行うことは可能です。
しかし、それでも刺される危険性があること、慣れない防護服での作業など、慣れていない方でなければ蜂の巣を駆除することは大変難しい作業です。
少しでも、「自分たちじや蜂の巣を駆除することは難しそう…」と感じた場合は業者に依頼することを検討してみましょう。
業者であれば、長年の経験から適切に蜂の巣を駆除することができます。
【関連記事】「蜂の巣を駆除を依頼する業者の選び方」
なにより刺されない安心感があるので、自分たちで駆除することが難しい方は是非相談してみましょう。
ハチ駆除センターでもお気軽に承っておりますので、お気軽にご相談ください。