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空になったハチの巣は放置してもいい?

空になった蜂の巣は、蜂が襲ってくることはないので放置してもよいのでは?と感じてしまいますが、あまりおすすめはしません。

空になった蜂の巣を放置していることで、別の害虫や害獣の住処となってしまったり、別の蜂に利用されてしまう可能性があります。

ここでは、空になった蜂の巣を放置するリスクや蜂の巣が空になる理由などをご紹介していきます。

空になった蜂の巣に関してどのように対処するべきか迷われている方は、是非参考にしていただければと思います。

空になったハチの巣は放置してもいい?

結論からいうと、空になったハチの巣を放置することはあまりおすすめしません。

空になったハチの巣を放置していることで下記のような弊害があります。

  • 新たなハチの巣の材料にされる可能性がある
  • 別の虫や害獣の巣に使われる恐れがある

蜂の種類によって異なりますが、肉食性の蜂であれば新たに巣を作る際に古い巣を再利用することはないため、古い巣を放置していても蜂が住み着くことはありません。

但し、営巣をする時期は古い巣から新たな巣を作る材料を得るために複数のハチが周辺を飛び回る危険性があります。

また、ハチの巣は別の虫や害獣にとっても暖かく、居心地の良い場所なのでこうした害虫や害獣による二次被害が起こる可能性があります。

こうした理由からハチの巣が空っぽになったとしても放置せず、速やかに駆除するべきだといえます。

ハチの巣が空になる理由

そもそも、ハチの巣が空になるのはハチの寿命や生態からなります。

ここでは、蜂の一生と共にどの段階でハチの巣から蜂が居なくなるのか解説していきます。

ハチの一生-越冬から春先-

女王蜂は、古い巣から抜け出し、樹の中や土の中など、外敵に見つからないような狭い場所で寒い冬を過ごします。

越冬し、春を迎えると、冬眠から女王蜂は目覚めます。

目覚めた女王蜂は、産まれてくる幼虫のためにせっせと巣作りをし始めます。

時期としては、大体3月ごろから5月にかけて巣作りと産卵・育児を一匹で行っていきます。

ハチの一生-初夏から夏へ-

6月ごろになると、卵が孵化し始め、働き蜂やオス蜂が産まれてきます。

このころからは、働き蜂がメインで巣作りや幼虫のお世話を行っていくので蜂が活動的になります。

警戒心も高いので、この時期の駆除はあまりおすすめしません。

ハチの一生-秋から冬へ-

10月ごろになると、新しい女王蜂が産まれ、古い女王蜂が育てていきます。

1~2週間ほどで新しい女王蜂は巣立つ準備が整います。

新しい女王蜂は、オス蜂と交尾を行い、オス蜂は女王蜂との交尾が終えると次々に巣から旅立ち、死んでいきます。

新しい女王蜂が巣立つ頃には、働き蜂はほとんど死んでいきます。

古い女王蜂も巣から旅立ち、巣の外で寿命を迎えます。

新しい女王蜂は、巣の外で越冬をし、暖かくなるまで一匹で過ごしていきます。

ミツバチは越冬をする蜂

スズメバチやアシナガバチの主食は、蝶や蛾の幼虫なため、食料を貯蓄することができないので冬を乗り越えることができずに死んでいきます。

しかし、ミツバチの主食の蜜は巣に貯蓄することができるので、冬場であっても働き蜂が多く生存しています。

そのため、「冬だから駆除しやすいだろう」とミツバチの巣を駆除すると、働き蜂が多く生存しているので攻撃される危険性があります。

 

ハチの種類ごとで変わる-巣が空になるタイミング-

蜂の種類 女王蜂が目覚める時期 活動時期 巣から蜂が居なくなる時期
スズメバチ 4~5月ごろ 6月~9月ごろ 10月~12月ごろ
アシナガバチ 4月~5月ごろ 6月~9月ごろ 10月~12月ごろ
ミツバチ 2月~3月ごろ(働き蜂と共に活動し始める) 4月~11月ごろ なし

ミツバチは、スズメバチやアシナガバチとは違い、同じ巣を何年も使い続けるといった特徴があります。

3年~4年ほど使い続けるミツバチもいれば、海外では10年以上同じ巣で暮らしているミツバチもいます。

但し、ミツバチの女王蜂にも働き蜂にももちろん寿命があるので、寿命を迎えたミツバチは巣の外へ旅立ち、残された女王蜂や働き蜂は、残してある蜜を食べつつ、巣作りや蜜を採って巣にため込んでいきます。

そのため、ミツバチの巣からはなかなか蜂が居なくなることはないので、一度住み着いてしまうと巣がどんどん大きくなるといった特徴があります。

ミツバチは、「益虫」といった役割もあるため、駆除するかどうか迷われる方もいるかもしれませんが、もしミツバチの巣を駆除したいと感じている方は是非こちらの記事を参考にしていただければと思います。

【関連記事】「ミツバチが巣を作る場所

空になったハチの巣は放置せず駆除しよう

どのような蜂の巣であれ、空になった蜂の巣は放置せず駆除するようにしましょう。

空になったタイミングであれば、自分たちで駆除することも可能ですがいくつか注意点があります。

  • 冬であっても蜂が残っていることもあるので十分に駆除作業の準備をしてから行う
  • 手が届く場所の巣のみ駆除を行う(手が届かない・足場が不安定なときは業者に依頼する)
  • ミツバチの場合、冬であっても攻撃性が高いので不安なときは自分たちで駆除を行わない

 

これらの点を注意したうえで、駆除作業を行うようにしましょう。

自分たちで駆除を行う方法については、是非こちらの記事を参考にしてみてください。

【関連記事】「自分たちで駆除を行う方法」

駆除した後は巣作り防止対策を行いましょう

空になっている蜂の巣があるということは、その場所が蜂にとって巣作りがしやすいと感じた場所であるということです。

こうした場所は、蜂が巣作りを行う上で好まれる場所であり、駆除を行ったとしても次の年には別の蜂が蜂の巣を作っている可能性があります。

巣作りがしやすい場所は特に、駆除したあとは巣作り防止対策をしっかりと行うようにしましょう。

下記の記事では、巣作り防止対策に役立つ方法をご紹介していますので、是非できるものから参考にしてみてください。

空になったハチの巣も業者に依頼できる

空になっていたとしても蜂の巣の中には、別の虫が住んでいたり、蜂がまだ巣の中に残っている危険性があります。

空になった蜂の巣であっても自分たちで駆除することが難しいようであれば、業者に依頼するようにしましょう。

蜂の活動時期を過ぎたころは、蜂の巣業者も繁忙期ではないので、業者によっては料金を安く抑えてもらえる可能性があります。

空になった蜂の巣を放置しておくのに不安を感じている方は、一度業者に相談してみましょう。

まとめ

今回は、空になった蜂の巣を放置するリスクやその理由についてご紹介していきました。

蜂の巣が空であったとしても、また来年別の蜂が巣作りを行うために巣を利用したり、別の虫や害獣が住み着く可能性があります。

スズメバチやアシナガバチは、一度作った蜂の巣を再利用することなく、戻ってくることもありませんが、放置していることで別の蜂に利用される可能性があります。

しかし、ミツバチは何年も同じ巣を利用するので駆除するタイミングが難しく、空になったとしてもミツバチが集めた甘い蜜に誘われて別の害虫が集まってくる可能性があります。

こうした二次災害を防ぐためにも、空になった蜂の巣は速やかに駆除する必要があります。

【ハチ駆除センター】では、このような空になった蜂の巣も駆除することができますので、是非お困りの方は一度ご相談ください。