「少し前は卵くらいのサイズだったのにもう手のひらくらいの大きさになってる!」と蜂の巣の成長具合に驚いた経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
蜂の巣の成長具合は時期にもよりますが、1ヶ月で5センチ程度しか成長しないときもあれば、一気に30センチ以上成長することもあります。
では、この成長の差は一体何が関係しているのでしょうか。
そこで、今回は蜂の巣が成長するプロセスやどのタイミングで駆除するべきなのかを解説していきたいとおもいます。
是非、蜂の巣ができ始めていて駆除しようか迷っている方は参考にしていただければと思います。
蜂の巣は1日でどれだけ大きくなる?成長過程について
では、蜂の巣がどのようにして作られていくのか解説していきます。
春先:女王蜂のみが蜂の巣を作る
冬眠から目覚めた女王蜂は、産卵のために4~5月頃巣作りをはじめます。
冬眠から目覚め、まだ体力も回復していない頃なので、見つけたとしてもこちらが危害を加えない限り襲ってくることはありません。
また、巣の大きさも4~6センチほどしかないため、急速に拡大することもありません。
初夏~秋:働き蜂が生まれ活発になる
6月~7月は働き蜂が孵化し、急速に個体数が増えている時期となります。
さらに、8月~10月頃は働き蜂の個体数が増え、巣にいる仲間に餌などを届けたり、女王蜂の産卵期のため、最も蜂が攻撃的になる時期です。
この頃になると、蜂の巣は1ヶ月ほどで30センチ以上成長するため、急速に個体数も蜂の巣も成長していきます。
越冬前:蜂の巣から蜂がいなくなる
11月頃になると、古い女王蜂から新しい女王蜂へと代わり、古い女王蜂や働き蜂らは役目を終えて巣の外で死んでいきます。
また、新しい女王蜂は蜂の巣ではなく、土の中や樹の中で越冬するため、蜂の巣には蜂たちがいなくなっています。
ただし、ミツバチは越冬をする蜂なので働き蜂と女王蜂がまだ蜂の巣にいるため、むやみに蜂の巣を触るのは大変危険です。
ポイント
・4月~5月頃:女王蜂のみで蜂の巣を作る
→蜂の巣は1ヶ月で4~6センチほど成長
・6月~10月頃:働き蜂が増え、活動が活発になる
→蜂の巣は1ヶ月で30センチ以上に成長することも
蜂の巣を駆除するタイミング
では、蜂の巣を駆除するのはどのタイミングがよいのでしょうか。
作りはじめが駆除のベストタイミング
これまでお話してきたように、4~5月頃になると女王蜂のみが活動をしています。
つまり、作りはじめのタイミングで駆除作業に入ることで比較的安全に行うことができます。
また、時期が過ぎていても巣の大きさが10センチに満たないときでも駆除作業を行うことは可能です。
ただし、自分たちで駆除作業をする場合は準備を整えてから行うようにしましょう。
自分たちで蜂の巣を駆除する場合は、是非こちらの記事をご覧ください。
関連記事:『自分で蜂の巣は駆除できる?安全にできる駆除方法と注意点』
越冬中は蜂がいなくなる
スズメバチやアシナガバチといった冬を越さない蜂は、越冬前になると働き蜂や古い女王蜂は巣から出て寿命を迎えます。
生き残るのは新しく産まれた女王蜂のみで、この女王蜂は春先に卵を産むため、お腹に蓄え、蜂の巣から出ていき、土の中や樹の中などで冬を越します。
つまり、冬場の蜂の巣は蜂がいないため、このタイミングで蜂の巣を駆除することもよい方法だといえます。
「じゃあ蜂がいないのなら蜂の巣はそのままでいいのでは?」と思うかもしれませんが、蜂がいなくなった蜂の巣を放置しておくのは得策ではありません。
実は、空になった蜂の巣を再利用して別の生き物が住み着くこともあり、新たな害虫被害を発生させてしまう可能性もあります。
是非、冬場のタイミングで駆除を検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、ミツバチは越冬をする蜂の種類であるだけでなく、特に冬眠中のミツバチは気性が荒いので、冬場にミツバチの巣を撤去するときは専門業者に依頼するようにしましょう。
トピック:越冬中も気を付けたい蜂被害
冬場は蜂があまり見かけなくなる時期でもあるため、蜂に刺されにくい時期と考えがちですが実はそうではありません。
女王蜂は、土の中などの自然の中だけでなく、洗濯物に紛れて冬眠していることもあります。
そのため、うっかり洗濯物を取り込むタイミングで室内に蜂が入ってしまったり、洗濯物に紛れて刺されるといった被害が多く報告されています。
関連記事:Yahooニュース『「ハチに刺された状況」調べると…意外に多い「洗濯ものへの混入」 強い香りの柔軟剤を使用したものは要注意!』
「冬だし蜂なんかいないでしょ」と油断しないよう、冬場の洗濯物の取り込みには注意しましょう。
働き蜂が活発な時期は駆除を避ける
逆に働き蜂が活発な6月~10月頃は、自分たちで駆除作業を行わないようにしましょう。
先ほど解説したように、この時期は女王蜂の産卵期であり、蜂それぞれが活動目的を持って活発に活動している時期とされています。
そのため、非常に攻撃的であり、巣に近づいてくる者を敵と認識して、積極的に攻撃してきます。
駆除が難しいときは専門業者に依頼する
スズメバチやアシナガバチは、越冬する前に巣からいなくなるため、特に生活に支障がないようであれば、そのまま放置しておいてもよいでしょう。
ただし、巣があまりにも大きい、小さい子供がいて刺されるリスクが大きいなど蜂の巣があることでデメリットがある場合は専門業者に依頼するようにしましょう。
また、ミツバチのような越冬する蜂の種類は冬になっても越冬中の食料を確保しようと比較的攻撃力が高く、危険なためこうした場合でも専門業者に相談した方が得策です。
何より刺されないというメリットもありますし、専門的に駆除をしてもらえるので比較的安全に作業を行ってもらうことができます。
自分たちで駆除が難しいようであれば、専門業者に相談するようにしましょう。
まとめ:蜂の巣は越冬中か春先に駆除するのがベスト
今回は、蜂の巣が1日でどのくらい大きくなるのか解説していきました。
春先では、1日に数ミリしか大きくなりませんが、蜂が活発になる6月~10月頃になると1日で1センチ以上成長するようになります。
そのため、蜂の巣を駆除するのであれば春先のタイミングで行うことをおすすめします。
また、越冬前に働き蜂が寿命を迎えるタイミングで蜂の巣から蜂がいなくなる時期も比較的安全に作業を行うことができるのでおすすめです。
ただし、どの時期も蜂を駆除することに変わりはないので、少しでも自分たちで行うことに不安を感じるようであれば、専門業者に依頼するようにしましょう。
是非【ハチ駆除センター】でも、ご依頼を承っておりますので、お気軽にご相談ください。