近寄りたくない昆虫ワースト3に入るハチ。見かけただけでもゾッとしてしまいますよね!
ハチは凶暴といったイメージもあります。
ハチといえば一般的に黒と黄色のしま模様です。でも実は黒っぽいハチが存在するのです。加えて黒い蜂はおとなしいとされています。
ただあくまでもハチなため刺される場合もあり、攻撃されることもあるのです。
放っておけば家の木材部分に穴をあけられることも……。
今回は黒い蜂についてその種類や危険性について解説します。ハチに似ているけど違う昆虫や黒い蜂と出会ったときの対処方法について理解すれば、不安も少なくなりますよ。
目次
黒い蜂っぽいのは本当に蜂なの?危険性は?
ハチといえば黒と黄色のしま模様が一般的です。でも実は黒い蜂も存在するのです。
ここからは黒い蜂でも以下の種類についてくわしく解説します。
チャイロスズメバチ
チャイロスズメバチはその名のとおり、茶色いハチです。黒っぽいのはお尻の部分。黒い蜂は一般的におとなしいとされています。ですがチャイロスズメバチは他のスズメバチの巣を攻撃するばかりか、奪ってしまうほどの凶暴さを兼ね備えています。
攻撃性ばかりではなく、集団で飛び回り威嚇すらしてくるのです。とくに低い位置を飛んでいたら近寄ることは危険なのでやめましょう。
クロスズメバチ
土の中に巣を作ることで知られるクロスズメバチ。大きさはミツバチとほとんど変わりません。白く細い線が黒い体に入っているのが特徴。
土の中だけではなく屋根裏などにも巣を作ることから比較的都市部でも多く見かけるハチです。
スズメバチの中でも比較的おとなしい部類のハチですが、巣の周りをうろついたり騒いだりすると、巣を守ろうとする防衛本能から襲ってくるので注意が必要です。
クロアナバチ
クロスズメバチ同様、土の中に巣作りをするクロアナバチ。体長はクロスズメバチよりも大きいですが、体型はスリムです。頭に白い毛が生えているので比較的見分けがつきやすく、穴を掘って巣を作ることからその名がつきました。
クロアナバチはおとなしいハチとされていますが、毒針を持っています。
穴を掘って巣を作るため比較的みつけにくく、駆除しにくいのが特徴です。
クマバチ
黒い蜂のほとんどはクマバチだとされています。クマバチという名の由来は、クマのようにずんぐりとした丸い体型にあります。
クマバチはミツバチの仲間。一般的に働き蜂はメスが多いとされていますが、クマバチはオスの方がメスよりも行動的です。
ハチの毒針は実をいうと産卵のための管。飛んでいるクマバチの多くはオスなため刺されることがほとんどありません。
ドロバチ
泥や土の中に巣を作ることから名付けられたドロバチ。黒い体に黄色い線が2本入っているため見分けやすいハチです。
単独行動が多いハチなため威嚇しないかぎり襲ってきません。害虫を好んで捕食することからむしろ益虫だといえるハチです。
アブは黒い蜂?実はハエの仲間
ハチの中でもクマバチにそっくりなため、よく間違えられる代表格のアブ。実はハエの仲間なのです。
クマバチと見分けるためには飛び方を観察してみましょう。ゆっくり飛ぶクマバチに比べてアブは真っすぐ飛びます。
「ハエの仲間なら刺さないのでは?」と思われがちですが、実は蚊同様、人の血を吸います。
毒針は持っていませんが口でかみ、傷口から血を吸うのです。蚊よりもかゆみがつよいばかりか、赤くなり大きく腫れるためひどくなってしまったら皮膚科を受診するとよいでしょう。
黒い蜂に出会ってしまったときの対処方法
比較的おとなしいとされる黒い蜂ですが、人間が近づいたり刺激したりすれば防衛本能から襲ってきます。というのも黒い蜂にも巣や幼虫を守る種がいるからです。
ここからは黒い蜂に出会ってしまったときの行動や、出会わないための予防法についてくわしく解説します。
黒い蜂に出会ってしまったときの行動
黒い蜂に出会ってしまったら刺激を与えないようにして静かにその場から立ち去りましょう。くれぐれも大きな声を出したり、手で払ったりなどの行動は控えることが大切です。
単独で行動するハチはほとんど襲ってきませんが、集団で行動するタイプの黒い蜂は巣や幼虫を守る義務があるからです。種の保存のためには仕方のないこと。
見かけたり出会ったりしたら近寄らずその場から静かに立ち去りましょう。
黒い蜂に出会わないために
春先になり天候がよくなる季節や秋の紅葉が美しいころ、山へハイキングに出かけることも多くなりますよね。
そのようなときはご用心。黒い蜂は種類にもよりますが土の中や木の根元に巣を作る習性があります。
うっかり近づいてしまったりしないよう注意しましょう。
ハチが攻撃しやすいとされる黒っぽい服装はできるだけ避け、肌を露出させない工夫が大切です。
虫除けスプレーなども使用してみるとよいでしょう。ただし使用方法や使用用途の注意書きを守ってくださいね。
黒い蜂の危険性は?刺されたらどうする?
黒い蜂に刺されないよう工夫することは大切ですが、万が一刺されてしまう場合もありますよね。ここからは刺された場合の対処方法についてくわしく解説します。
黄色い蜂ほど毒性は強くない
黒い蜂は黄色い蜂ほど毒性は強くなく比較的おとなしい部類です。ただまったく襲ってこないわけではありません。
黒い蜂に刺されたら慌てず水で洗い流しましょう。
針は水で洗い流しながら患部をしぼり、ピンセットなどを利用して取り去ります。
患部をもみながら毒を絞り出すようにして洗い流すと、ある程度の応急処置になりますよ。よく洗ったら刺された場所に抗ヒスタミンなどの塗り薬を塗ってよく冷やすと、痛みが和らぎます。
アブの場合はかなりのかゆみを伴うため、かき壊してしまわないよう注意しましょう。
黒い蜂に刺されてしまった当日は入浴や運動を控え、可能なかぎり静かに過ごすことが大切です。
念のため医療機関を受診しよう
黒い蜂の毒は黄色い蜂ほど強いものではありません。比較的アナフィラキシーショックの可能性は低いとされていますが、万が一のこともあります。
急な血圧の低下や意識障害などを起こしてしまった場合は、できるだけ早く救急要請をしましょう。「たかが虫刺され」とためらってはならないのです。
自力で医療機関へいける場合は、アレルギー科・内科・皮膚科を受診してください。小児の場合は小児科でも構いません。
医療機関を受診する際はコロナ禍であることも念頭に入れ、あらかじめ問い合わせてからいくとスムーズです。
なおアナフィラキシーショックについてくわしく解説している記事も参考になさってください。
黒い蜂でトラブルになったらプロへ相談:まとめ
黒い蜂は比較的おとなしいハチです。でも中にはスズメバチの仲間もいます。
黒い蜂に刺されてしまったと思ったら実はアブだったという話はよくあることです。というのも姿がクマバチによく似ているから。
アブに刺されると口でかみ切られた箇所から毒が入り、強烈なかゆみとともに赤く大きく腫れ上がってしまいます。
痕が残る場合もあるので、決してかき壊さないことが大切です。
黒い蜂の中でもチャイロスズメバチやクロスズメバチを見かけたらまずはご一報ください。弊社なら安全確実に駆除することが可能です。
黒い蜂や蜂の巣駆除は作業中の危険を伴います。少しでも不安に感じる場合はぜひ弊社へご相談ください。