徐々に暖かくなり春が近づいてきました。これから春そして夏を迎える際に増えてくるのが蜂の巣です。
「蜂の巣を発見した」
「どうやって駆除したらいいの…」
「自分で駆除できる?」
などいろんな疑問もあるでしょう。
様々な種類の虫がいる中で最も身近で最も危険な蜂ですが、蜂に刺されると最悪の場合命を落とすことになります。
そこで今日は、ぜひ知っておきたい蜂の巣の種類とその見分け方、また発見した時の適切な対処法などについて解説します。
ぜひ最後までお読みください!
蜂の巣の種類と見分け方
蜂の巣の種類は大きく3つ、順番に解説します。
スズメバチ
「スズメバチ」の巣は、丸型で貝殻が何層にも重なったようなマーブル状の模様です。蜂の数により段階的に形が変わります。
働き蜂が少ない5~6月はフラスコのような形のものが多く、7~9月あたりから徐々にボール状になります。マーブル模様も巣の成長と一緒に鮮明になっていきます。
模様があって丸型の蜂の巣があれば、スズメバチと認識していいでしょう。
スズメバチには、キイロスズメバチ・オオスズメバチ・コガタスズメバチなどの種類がありますが、巣の特徴に大きな差はありません。
巣の大きさ
スズメバチの種類により巣の大きさは違いますが、最も大きいもので最大直径60~80cmになります。
営巣場所
スズメバチの巣は屋根の軒下など開放的なところで発見されますが、家の天井裏や土の中などのスペースにもいます。
危険な時期
スズメバチの活動時期は4~11月下旬で5~6月頃には女王蜂と幼虫しかいなく、7月頃になると働き蜂が羽化し丸型の巣へと変わっていきます。
この時から蜂の数が増え巣の大きさもピークになるので非常に危険。
スズメバチの巣は外皮が分厚い傾向にあり薬剤を中まで散布するのが困難です。そのため安易に自分で駆除しようとすると刺激を与えてしまい被害に遭うかもしれません。
アシナガバチ
「アシナガバチ」は、都市部や民家に巣を作る傾向にあり高い毒性の針を持ち刺されると大きな腫れや痛みを伴います。
通常は温厚な性格ですが、8月後半を超えると攻撃的になります。アシナガバチの巣はシャワーヘッドのような形をしており、巣の穴が外側に剥き出していて灰色かグレー系です。
セグロアシナガバチやキイロアシナガバチは非常に強い毒針を持っているので注意が必要。
巣の大きさ
最大で直径15cmほど、ヒメホソアシナガバチの巣は最大で60cmほどです。
営巣場所
軒下、エアコンなどの室外機、ベランダ、物置など開放的な場所に巣を作る傾向にありますが、窓枠や戸袋など閉鎖的なところにも巣を作ることがあります。
危険な時期
アシナガバチの主な活動時期は4~10月で、特に7~9月の夏の時期は活発になり危険なので巣からは距離を取るようにします。家の玄関のようなよく利用する場所に巣ができることも多く、春以降になると巣があるかチェックしたいです。
普段は攻撃性はなくても何かで刺激を与えると一斉に攻撃をしてくるので、できるだけ近づかないようにしてください。またベランダなどにあるエアコンの室外機の近くにある巣は駆除する意図はなくても何かの拍子で無意識に攻撃をしてしまうことがあるので十分注意したいです。
ミツバチ
スズメバチやアシナガバチと比較して毒性が弱く危険性は高くありません。ミツバチは温厚な性格なので、こちらが変な刺激を与えなければ攻撃されることは少ないでしょう。
巣は平らな形をしていて、巣の作り始めは白色で蜜が集まると暖色に変化していきます。
ただし、2~3月・10~11月は少し攻撃性が上がるので要注意で、ミツバチの巣が屋根裏などにできてしまうと蜂蜜が垂れて天井に染みたりアリやゴキブリが発生するなどの二次被害にもなり得ます。
ゴキブリなどがよく出るというご家庭はもしかしたらミツバチの巣が原因になっているかもしれません。
巣の大きさ
巣板の横幅は最大で1mにもなり、知らないうちに巣はどんどん大きくなります。
営巣場所
ミツバチの巣は外皮がないので隠れた閉鎖的なところを好み、建物内、家の屋根裏、床下、壁の中などに生息します。
先に述べたように、蜂蜜の影響で住宅が汚れたりゴキブリなど害虫を引き寄せる原因にもなるので駆除が必要になります。
危険な時期
冬から初夏にかけてミツバチの巣の危険性が上がります。春には繁殖が活発になるので行動が多くなるでしょう。冬の時期は大人しいですが餌がないので生きるために周囲からの刺激に繊細になる可能性があるので要注意。
ミツバチ自体は攻撃性は低いですが、生存目的で人間に対して攻撃的になることがあるので巣が大きくなり過ぎる前に駆除をするのがいいでしょう。また普段見えない場所に巣を作る傾向にあるので、なかなか発見できず見つけた時にはすでに繁殖して巣が大きくなっているということもあります。
蜂が巣を作りやすい3つの条件
①天候の影響を受けない場所
蜂というのは基本的に雨が嫌いで、羽に水分がつくことでうまく飛べなくなってしまいます。
また巣自体も湿気に弱く、雨風に影響しない屋根裏や床下などを好みます。
②閉鎖空間
そして巣を外の敵から守るために閉鎖空間を好みます。
ただ上記で解説したアシナガバチなど種類によっては外に巣を作るケースもあるので全てではありません。
③近くに昆虫がいる場所
蜂も生物なので餌がないと生きていけません。アシナガバチやスズメバチは肉食性なので近くに昆虫がいる場所に巣を作ります。
ゴキブリの多く出る家では蜂の巣を作られやすいともいえるでしょう。
蜂の巣を発見した時の対処法
まずは、大原則として「焦らない」「近づかない」「刺激しない」この3つが重要。
驚きや恐怖のあまり大きな声を出してしまうかもしれませんが、それが蜂にとって刺激になり被害を受ける可能性はゼロではありません。
どの蜂の巣の種類であっても、基本的には距離を取り遠くから巣の形や特徴などを把握します。仮に駆除が必要な蜂の巣だとわかれば、専門業者に連絡をして待っている間も距離をとります。
巣が遠くてよく見えないという場合はスマートフォンのカメラを使いズームして見分けることも有効でしょう。
写真として保存しておけばどの種類かの見分けにも後々役立つかもしれません。
蜂の巣を放置で近隣トラブルにも
通行人や近隣の方を蜂が刺して被害に遭わせるとその土地や建物の管理者の責任と考えられます。
特に持ち家の一軒家で蜂の巣が発生して近隣トラブルになるということがあり、周りの人に迷惑をかけないためにも適切に駆除をする必要があります。
蜂の巣の存在を知っていながら放置して通行人に怪我を負わせるのはもちろん、存在を知らなくても相手が怪我をしてしまうと大きな近隣トラブルに発展するはずです。
また最近では日本全国で空き家問題があり、空き家に蜂の巣が発生することも珍しくないので法的観点や近隣住民の方との関係性からも蜂の巣とはしっかり向き合っていきたいものです。
自分で駆除するのは危ない!
パッと見た感じ、「蜂はいなさそうだし簡単に駆除できそうだから自分でやる」と思われることもあるかもしれませんが、危険なのでおすすめしません。
蜂は一度攻撃を受けると警戒しますし、あなたが攻撃したというのも覚えています。
どんなにできそうなものでも安全性を考えて専門の業者にお願いをする方が賢明といえます。
蜂は刺されて痛いだけでなく、血圧低下や呼吸困難、意識喪失、最悪の場合死に至ることもあり、実は日本国内で野生動物による死亡事故で最も多いのはヘビやクマでもなく蜂(スズメバチ)なのです。
「ちょっと痛いくらい」と軽視していると後悔することになるのを覚えておきましょう。
役所は対応してくれるのか
自宅などで蜂の巣を発見した際には役所は駆除してくれるのでしょうか。
これは自治体・役所により対応は様々で、スズメバチのみ駆除可、駆除費用を一部負担するなど条件があることが多く、アシナガバチやミツバチなど蜂の種類によっては駆除できないという自治体もあるので、全て希望通りに駆除を引き受けてくれるわけではありません。
詳しく聞きたい場合は各役所まで問い合わせてみましょう。
蜂の巣を作らせない予防法
まだ蜂の巣がなくても今後できる可能性はゼロではなく、また駆除後であっても再発することもあるので予防が重要になります。
蜂の巣を作らせないためには、「蜂にとって居心地の良い環境を提供しないこと」です。
例えば一軒家なら、
- 敷地内の見通しをよくしておく
- 巣を作られないようにチェックする
などが基本で、枝が伸びた植木や使用していない戸袋、隠れる場所が多い外周などは蜂にとって良好の場所になるのでそれらを見直します。
蓋のない換気口も蜂の侵入の原因になるのでフィルターなどを使って対処しましょう。またこれから夏を迎えるあたり、エアコンの室外機にも目を配りたく定期的に蜂の巣がないか確認してください。
蜂も人間の目でチェックをされると安心して巣を作られないので常に点検を行うようにしたいです。
まとめ
今日は、蜂の巣の種類と発見した際の対処法や予防法について解説しました。
蜂の種類は3つ、
- スズメバチ
- アシナガバチ
- ミツバチ
それぞれの種類により蜂の特性や巣の形状などが異なるので、基本知識を持っておき適切にどの種類か判断したいものです。
仮に蜂の巣を発見したとしても、無闇に行動せず「焦らない」「近づかない」「刺激しない」を大原則に、蜂の巣の駆除専門業者にお願いをしましょう。
弊社「ハチ駆除センター」でもプロのスタッフが最短30分で駆除を行なっていますので、蜂の巣でお困りの方はぜひ弊社までお問い合わせください。
無料見積もりだけもOKですので、自分で対処しようとせず一声かけていただけると安全をご提供いたします。